2026/7/31
熟年離婚は、価値観の違いや定年退職、子どもの自立、家事・介護の負担など、長年積み重なった不満が主な原因となります。
若い頃は受け入れられていた問題でも、夫婦の生活環境が変わることで我慢できなくなる場合があります。
離婚を避けたい場合は、相手の不満を否定せずに聞き、家事や介護の負担、夫婦の会話などを見直すことが大切です。また、離婚を決断する際は、収入や住居、財産分与、年金分割についても確認しなければなりません。
本記事では、熟年離婚につながる9つの原因や離婚を避ける方法、決断前に確認しておきたいことを解説します。
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目次
熟年離婚とは長年連れ添った夫婦が選ぶ離婚

熟年離婚に明確な定義はありませんが、一般的には婚姻期間が20年程度に及ぶ夫婦の離婚を指します。夫婦の年齢だけで判断するのではなく、長期間にわたって結婚生活を続けてきたかどうかが一つの基準です。
子どもの自立や定年退職などによって生活環境が変わり、夫婦だけで過ごす時間が増えたことをきっかけに離婚を選ぶケースもあります。
また、婚姻期間が長い夫婦は、結婚生活の中で形成した財産も多くなりやすい傾向があります。離婚する際には、預貯金や不動産だけでなく、退職金や年金分割についても確認することが重要です。
熟年離婚の主な9つの原因

熟年離婚は、一つの出来事だけで決断されるとは限りません。長年にわたる不満や生活環境の変化が重なり、離婚を意識するようになる夫婦もいます。
熟年離婚につながる主な原因は、以下の9つです。
- 価値観の違いや性格の不一致が大きくなる
- 定年退職で夫婦が一緒に過ごす時間が増える
- 夫婦の会話や関心がなくなる
- 家事や育児を一方に任せきりにしている
- 子どもの自立によって離婚を我慢する理由がなくなる
- モラハラや相手を見下す言動が続いている
- 不倫や浮気が発覚する
- 借金や浪費癖によって老後に不安を感じる
- 義理の親や配偶者の介護を任される
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
①価値観の違いや性格の不一致が大きくなる
金銭感覚や生活習慣、家事や育児への考え方などが合わないと、夫婦生活を続けること自体が負担になりがちです。
若い頃は我慢できていた違いでも、長年積み重なると相手と暮らし続けることが難しくなります。
子どもの自立や定年退職を機に、残りの人生を自分らしく過ごしたいと考えて離婚を決断する場合があります。これまで家庭のために抑えてきた思いが、節目で表に出やすくなるためです。
②定年退職で夫婦が一緒に過ごす時間が増える
定年退職によって、これまで仕事で家を空けていた配偶者が一日中家で過ごすようになるためです。
夫婦で過ごす時間が急に増えると、それまで気にならなかった生活習慣や言動がストレスになります。
在宅時間が増えても家事を分担しない場合、食事の準備や世話をする側に負担が偏りがちです。生活の変化によって一緒にいることが苦痛になり、熟年離婚を考える場合もあります。
③夫婦の会話や関心がなくなる
長年一緒に暮らす中で会話が減り、お互いに何を考えているのかわからなくなる夫婦もいます。
仕事中心の生活を続けてきた場合、定年退職後に夫婦で会話をする習慣がないことに気付くケースも見られます。
話をしても否定されたり関心を示してもらえなかったりすると、気持ちを伝えることを諦めやすくなるものです。身近に配偶者がいても孤独を感じ、夫婦でいる意味を見いだせなくなることが離婚の原因になります。
④家事や育児を一方に任せきりにしている
仕事を理由に家事や育児へ関わらず、配偶者に負担を集中させてきたことも熟年離婚の原因となります。家庭を一人で支えてきた側は、長年にわたって不満や疲れを蓄積している可能性があります。
定年退職後も食事や洗濯などを相手に任せ、自分の身の回りのことをしなければ、負担はさらに大きくなるでしょう。
家事や育児をしてもらうことを当然と考え、感謝を伝えない態度が続くと、夫婦間の信頼も失われてしまいます。
⑤子どもの自立によって離婚を我慢する理由がなくなる
子どもが小さいうちは、生活や進路への影響を考え、離婚を思いとどまる夫婦もいます。しかし、子どもが経済的かつ社会的に自立すると、結婚生活を続けてきた大きな理由がなくなる場合があります。
子どもが独立し、夫婦だけで暮らすようになったことで、配偶者との生活に息苦しさを感じる人もいるでしょう。
子育てが終わった時期を人生の区切りと捉え、自分のための第二の人生を送りたいと考えて離婚を決断するケースがあります。
⑥モラハラや相手を見下す言動が続いている
相手の意見や行動を否定し、上から目線で話す行為は、配偶者に大きな精神的負担を与えます。
本人は助言のつもりでも、否定され続けた側は自分の意見を伝えることを諦め、相手への信頼を失ってしまうのです。
長年にわたって見下す言動や精神的な虐待を受けてきた人が、定年退職などを機に離婚を切り出す場合もあります。50代以上の女性から寄せられる離婚相談でも、精神的虐待は主な離婚理由の一つです。
⑦不倫や浮気が発覚する
配偶者の不倫や浮気は、年齢や婚姻期間にかかわらず離婚の原因になり得ます。
以前から不倫に気付いていても、子どもの生活や成長を優先し、離婚せずに結婚生活を続ける人もいます。子どもが自立した後、長年我慢してきた不倫を理由に熟年離婚を決断するケースもあるでしょう。
また、相手の不倫だけでなく、自分の不倫によって夫婦関係が破綻する場合もあります。一度失われた信頼を取り戻せず、離婚に至る要因です。
⑧借金や浪費癖によって老後に不安を感じる
配偶者が借金を繰り返していると、老後も安心して生活できないと感じやすくなります。
隠していた借金が発覚した場合は、お金の問題だけでなく、夫婦間の信頼も大きく損なわれます。
浪費癖が改善されなければ、子育て後に必要となる生活費や老後資金が不足する可能性もあるでしょう。今後も金銭問題に悩まされると判断し、子育てが終わった段階で離婚を切り出す人もいます。
⑨義理の親や配偶者の介護を任される
熟年期には、夫婦双方の親に介護が必要となる可能性が高まります。義理の親の介護を一方だけに任せ、実の子どもである配偶者が協力しなければ、介護を担う側の不満が蓄積します。
介護の大変さを理解してもらえず、感謝もされない状況が続くと、夫婦関係は悪化しやすくなるでしょう。
配偶者に対する不満が強い場合は、将来その相手の介護まで担いたくないと考え、離婚を決断するケースもあります。
熟年離婚を避けるために夫婦でできること

熟年離婚を避けるには、夫婦関係の問題を放置せず、相手の立場を理解する姿勢が必要です。これまでの生活や役割分担を振り返り、具体的な行動に移しましょう。
夫婦で取り組みたいことは、以下の3つです。
- 相手の不満を否定せずに聞く
- 家事や介護の負担を夫婦で分担する
- 感謝や関心を言葉と行動で示す
それぞれの取り組み方を解説します。
相手の不満を否定せずに聞く
離婚を避けたい場合は、相手の不満や離婚を考えた理由を最後まで聞くことが重要です。指摘された際に感情的になったり言い訳したりせず、相手の話を真剣に受け止めてください。
自分の言動に問題があった場合は反省し、今後どのように改善するのかを具体的に伝えましょう。すぐに結論を出さず、夫婦で冷静に話し合える機会を設けることが大切になります。
家事や介護の負担を夫婦で分担する
食事や掃除、洗濯など、これまで一方に任せてきた家事の分担を見直してください。定年退職後は在宅時間が増えるため、自分でできる身の回りのことは自分で行いましょう。
親の介護が必要になった場合は、配偶者だけに任せず、実の子どもを中心に協力してください。目に見える作業だけでなく、長年家庭を支えてきた相手の負担や苦労も理解することが大切になります。
感謝や関心を言葉と行動で示す
家事や育児をしてもらうことを当然と考えず、日頃から感謝やねぎらいを言葉で伝えてください。自分の話だけをするのではなく、相手の考えや悩みに関心を持ってじっくり聞きましょう。
夫婦で出かける時間や共通の楽しみをつくり、一緒に過ごす時間の質を見直すことも役立ちます。善意を一方的に押し付けず、相手が何を望んでいるのかを会話によって確認してください。
熟年離婚を決断する前に確認しておきたいこと

熟年離婚を決断する際は、離婚後の生活を具体的に想定する必要があります。感情だけで判断せず、収入や住居、財産、年金について事前に調べておきましょう。
確認しておきたい項目は、以下の4つです。
- 離婚後の収入と生活費を計算する
- 離婚後に暮らす住居を確保する
- 財産分与や退職金について調べる
- 年金分割について確認する
離婚後に生活が成り立つか、一つずつ整理することが重要です。
離婚後の収入と生活費を計算する
離婚後に得られる給与や年金などの収入と、住居費や食費などの支出を具体的に整理してください。離婚後を想定した家計表を作成すると、生活の見通しが立ちます。
専業主婦や専業主夫だった場合は、離婚前から求人を調べて就職活動を始めましょう。希望する仕事が見つかりにくい可能性も考え、資格取得や面接対策などを早めに進めてください。
離婚後に暮らす住居を確保する
現在の自宅にどちらが住み続けるのか、売却するのかを離婚前に検討してください。
一方が自宅を引き継ぐ場合、もう一方は新しい住居を確保する必要があり、引っ越し費用も生活設計に含めておきましょう。
自宅を売却して代金を分ける方法もありますが、財産分与との関係も確認してください。年齢によっては賃貸住宅を借りにくい場合もあるため、早い段階から住居を探しておくと安心です。
財産分与や退職金について調べる
財産分与では、婚姻期間中に夫婦で協力して築いた財産を離婚時に分けます。
名義がどちらであっても、結婚後に築いた財産が対象です。預貯金や不動産、車、有価証券などが対象になる可能性があるため、離婚前に一覧にしておきましょう。
熟年離婚では婚姻期間が長いため、夫婦で形成した財産の金額が大きくなりやすくなります。退職金も財産分与の対象になる場合があるため、事前に把握してください。
年金分割について確認する
年金分割は、婚姻期間中の厚生年金保険料の支払実績を、多い方から少ない方へ分ける制度です。婚姻期間が長い熟年離婚では、離婚後の生活を支える重要な要素になる場合があります。
年金分割には、夫婦の合意などによって割合を決める合意分割と、一定の条件で分ける3号分割があります。
離婚すれば自動的に手続きされるものではないため、対象となる期間や必要な手続きをあらかじめ確認しておきましょう。
熟年離婚後に新しい恋愛や結婚を考えるのも選択肢

熟年離婚後は、自分の時間を自由に使いやすくなり、新しい恋愛を始めることもできます。
一人で過ごすことに不安を感じる場合は、これからの人生をともに歩める相手を探すことも選択肢の一つです。
ただし、離婚後すぐに相手を探そうと焦る必要はありません。自分がどのような関係を望んでいるのか、今後どのように暮らしたいのかを整理したうえで、恋活や婚活を始めましょう。
熟年世代が利用するマッチングアプリの選び方や出会いを成功させるコツを知りたい方は、以下の記事もご確認ください。
関連記事:熟年向けマッチングアプリの選び方とおすすめ5選|選び方や成功させるコツも解説
熟年離婚の原因に関するよくある質問

熟年離婚を考える際は、夫婦関係を修復できるのか、離婚前に何を準備すればよいのか迷う方もいるでしょう。
ここでは、以下の質問に回答します。
- 熟年離婚を切り出されたら関係を修復できますか?
- 熟年離婚を決める前に準備しておくことはありますか?
離婚を決断する前に、話し合いや生活面の準備について確認しておきましょう。
熟年離婚を切り出されたら関係を修復できますか?
相手から熟年離婚を切り出されても、話し合う余地が残されていれば、夫婦関係を修復できる可能性があります。
まずは相手が抱えてきた不満を聞き、自分の態度や言動に問題がなかったか振り返りましょう。
離婚を避けたい場合は、すぐに合意せず、家事の分担や会話の改善など具体的な行動を始めることが重要です。夫婦だけでは冷静に話し合えないときは、第三者を介して関係修復を目指す方法もあります。
熟年離婚を決める前に準備しておくことはありますか?
熟年離婚を決める前に、離婚後の収入や住居、財産、年金について確認しておきましょう。
必要な生活費を計算し、給与や年金などで毎月の収入を確保できるか整理する必要があります。離婚後に住む場所を決め、自宅を引き継ぐのか売却するのかも検討しましょう。
預貯金や不動産、退職金などの資産を整理し、年金分割の対象や手続きも確認すると、離婚後の生活を具体的に想定できます。
熟年離婚後に新しい恋愛や結婚を考えるなら「ハハロル」がおすすめ

熟年離婚は、価値観の違いや定年退職、会話の減少、家事・介護の負担など、長年積み重なった不満によって起こります。離婚を避けたい場合は、相手の話を否定せずに聞き、家事の分担や感謝の伝え方を見直すことが大切です。
離婚を決断するときは、収入や生活費、住居、財産分与、年金分割について事前に確認しましょう。離婚後は長年抱えてきたストレスから解放され、自分のために時間を使いやすくなります。
生活が落ち着いた後は、これからの人生をともに過ごせる相手との恋愛や結婚を考えるのも選択肢です。自分が希望する関係や将来の暮らし方を整理し、無理のないペースで恋活・婚活を始めましょう。
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